11月23・24日、津田塾大学千駄ヶ谷キャンパスでは津田ヶ谷祭が行われ、梅五輪オペラワーキンググループでは二期会オペラの展示ブースを開きました。11月24日にはオペラ歌手の草野七海さんとピアニストの古野七央佳さんをお迎えし、コンサートを行いました。


『展示ブースについて』
展示ブースでは二期会オペラの舞台の秘密や、梅五輪ワーキンググループの活動についてまとめたものをポスターにして展示しました。二期会オペラの舞台の舞台裏やこだわりについて丁寧にポスターを作ったため、驚いてくれるお客様が多く、とても嬉しかったです。私たち自身も二期会のオペラがかなり前からスケジュールを組み立てて舞台を作り、そして何気ない場面でも、手を抜くことなく緻密に完成されていることを改めて知ることができ、ポスターを制作した時間はとても有意義なものでした。




当日はたくさんのお客様に足を運んでいただき、二期会オペラや梅五輪オペラワーキンググループの魅力を知ってもらえました。
また、2025年2月 20日、22日、23日、24日に行われる、二期会オペラ「カルメン」のチラシを手にとってくれるお客様もたくさんいて来年の公演が多くのお客様が観劇しに来てくれるのではないかと実感できました。
『ミニオペラコンサートの様子』
ミニオペラコンサートでもたくさんのお客様に観劇しに来て下さいました。これまでは新型コロナウイルスの感染防止のため予約制であったため観客数が限られていましたが、今回は学校祭自体の参加人数が無制限だったため、昨年よりも多くのお客様に来ていただきました。
今回のコンサートはオペラをまったく知らない人でも親しみやすい曲編成でした。
オペラはイタリアやフランスが本場でもあるためイタリア語やフランス語で上演される演目が多いです。しかし、オペラ歌手はオペラ楽曲以外の曲もコンサート等で歌います。今回のコンサートではオペラ歌手である武満 徹の「小さな空」は1962年のTBSの連続ラジオ・ドラマ『ガン・キング』の主題歌で混合合唱のための曲です。しかし、草野七海さんの透き通った歌声で聞くと子供の頃の想い出が蘇りどこか懐かしさを感じました。
この他にもF. リストの「愛せる限り愛しなさい」も歌っていただきました。「おお、愛しうる限り愛せ」をピアノ用に編曲した『愛の夢』第3番はドラマやCMソングといったあらゆる場面で起用されており、聞いたことがある人が多いと思います。歌詞がつくとメロディーにどのような意味が込められているのか実感できます。草野七海さんの甘い声と古野七央佳さんの美しい調べがこの曲をさらに美しくしてくれました。
少し話はそれますが、実は、多くの人が知っている有名なクラシック音楽には、歌詞がついてオペラになっているものがたくさんあります。個人的にはヨハン・シュトラウス2世の「春の声」が好きです。時間があればぜひ、オペラの歌声付きで聞いてみてください。
そして2025年2月20日から24日まで、東京文化会館で公演が行われる『カルメン』から『何を恐れることがありましょう』も歌っていただきました。『カルメン』は19世紀のスペイン、セビリアのタバコ工場で働く自由奔放なジプシーの女性、カルメン。彼女の美貌と魅力に引かれた衛兵のドン・ホセは、彼女のために職を捨て、カルメンの仲間になります。しかし、カルメンは束縛を嫌い、闘牛士のエスカミーリョに心を奪われていきます。嫉妬に狂ったホセは、カルメンを殺害し、自らも悲劇的な最期を迎えます。この「何を恐れることがありましょう」はミカエラがドン・ホセを探しに山中の密輸団の隠れ家にやってきて、ホセを連れ戻そうと決意しますが、カルメンや危険な状況に対する恐怖に直面しているときに歌われます。柔らかで美しい旋律が特徴で、ミカエラの純真さや内面の強さを音楽的に描いています。それまでは草野七海さんの甘い声が会場に響き渡っていましたが、この曲では草野七海さんの歌声から自分自身を奮い立たせようとする強い意志が感じられ、とても魅力的でした。
なんと今回はアンコールにも応えてくれました。アンコールで披露してくれた曲は『ジャンニ・スキッキ』から『私の愛しいお父様』でした。『ジャンニ・スキッキ』は裕福なブオーゾが亡くなり、遺産相続を巡って親族たちが大騒ぎに。遺言状には全財産が修道院に寄付されると書かれており、親族たちは絶望。しかし、知恵者のジャンニ・スキッキが現れ、巧妙な計画を立てます。彼は自分自身がブオーゾになりすまし、新しい遺言状を作成します。親族たちを巧みに操り、自分にとって最も価値のある財産を手に入れることに成功。最後は、親族たちを追い出し、自分の幸せを掴むという痛快な物語です。『私の愛しいお父様』は、ラウレッタがリヌッチョとの結婚を許してほしいと、父親に泣きつく場面の歌です。草野七海さんの優しい声がラウレッタの愛情とマッチし、とても癒されました。この曲がアンコールに披露されたことで会場が暖かい雰囲気になり、最高の形でコンサートを終えることができました。
当日お越しいただいたお客様、ありがとうございました。
今回津田塾大学に来てくださった草野七海さん、古野七央佳さんのインタビュー記事もありますので、是非そちらもご覧ください。

記事作成者:村松怜菜

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