こんにちは!オペラWGです
11月24日、第8回津田ヶ谷祭にて、東京二期会オペラ歌手の草野七海さん、ピアニストの古野七央佳さんをお招きし、ミニオペラコンサートを開催しました。(以下敬称略)
オペラWGメンバーは、そのお二人と対談形式で、『学生生活を振り返る』というテーマでインタビューを行いました。その様子についてご紹介します。
ぜひご覧ください。
山口(オペラWG)「第8回目を迎える津田ヶ谷祭では、草野さんと古野さんに出演していただくことになりました!この度は出演を承諾していただきありがとうございます。」
立花(オペラWG)「ここでは、オペラWGメンバーが草野さんと古野さんにインタビューさせていただきたいと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
草野、古野「よろしくお願いします。」
ーー自己紹介ーー
立花(オペラWG)「まずは自己紹介の方をよろしくお願いいたします。」
草野「東京二期会ソプラノの草野七海です。よろしくお願いします。」
古野「ピアニストの古野七央佳と申します。よろしくお願いします。」
ーーお二人の学校生活についてーー
山口(オペラWG)「ありがとうございます。今回は津田ヶ谷祭ということで、お二人の学生生活を振り返っていただきたいと思います。草野さんと古野さんはどういった学生でしたか?」
草野「私は大学1年生の時に入学をきっかけに東京に上京してきまして、もともと地元が北海道の根室市というすごく田舎のところなんですけど、こっちに来た時はすべて目に見えるものが新しくて、とてもドキドキしながら毎日過ごしていました。私の大学4年間の専攻は音楽教育でピアノを弾いたり歌を歌ったりレポートを書いたりすごくいろんなことをやる学科で、毎日すごい忙しかった記憶があります。家と大学の往復みたいな、そんな4年間を過ごしておりました。」
山口(オペラWG)「ありがとうございます。古野さんはどういった感じですか?」
古野「私はピアノ専攻でしたので、実技のピアノはもちろんなんですけれども、音楽大学だと音楽史といって音楽の歴史の授業があったりするんですね。もちろん古い時代の作曲家を扱う授業もあれば、現代もまさに生きている作曲家を扱う音楽史の授業もあるんですけれども、そういった座学の授業が大好きで4年間同じ先生の授業を取り続けたりなんてことをしていました。」
ーー印象に残っているエピソードについてーー
立花(オペラWG)「ありがとうございます。特に印象に残っているエピソードはありますか?」
草野「私も大学生の時に、学園祭というものがありまして。国立音楽大学というところだったんですけれども、芸術祭という名前で色んなサークルの団体とかお友達と組んだりして、いろんなところで演奏会が催されている、そういう学園祭がありました。自分はそこに、グループを組まずに『私は歌いたいんだ!』ということで自分で自分のコンサートを企画するっていうことをやりました。MCを考えたり、プログラムを考えたりしていたんですけども、一番苦労したのはお客さんをどういうふうに集めるか、どういうふうに楽しんでもらうかっていうのでして、初めてやったときは五人とか少ししか集まらなかったんですけど、毎年色々工夫を重ねて、なんとか一番最後の4年生の時には大きい会場がいっぱいになるくらい、100人くらいお客さんが集まってくれて。それが私はすごく嬉しくて、その時の光景を今でも覚えていますし、あの時の気持ちが今の自分の中にも生きているなと感じています。」
立花(オペラWG)「ありがとうございます。古野さんはいかがですか?」
古野「授業が終わった後、放課後の時間帯にみんな練習室をそれぞれ取って練習をするとい時間ががあったんですね。ある時、一人で練習をしているとトントントン、とドアの方からノックの音が聞こえてきて、誰だろうと思って開けたら友達が急に入ってきまして。その友達から『今ちょっと暇かな?』って言われて、『まあ練習はあるけど大丈夫だよ』と言ったら、『じゃあこれをやりたいんだけど』と急に譜面を渡されまして。その場で新しく知った曲とかもあったんですけれども、いきなり一緒にセッションの時間が始まったりして。それが今思うと何よりもとても豊かな時間だったなと思います。」
立花(オペラWG)「ありがとうございます。」
ーー人生の転機についてーー
山口(オペラWG)「お二人に学生時代の思い出を振り返っていただいたところで、次は人生の転機について教えていただきたいと思います。今、草野さんはオペラ歌手として、古野さんはピアニストとして音楽の道を歩まれていますが、お二人が音楽に出会ったきっかけは何だったんでしょうか。」
草野「私は、父がエレクトーンをいつもお家で弾いていて、物心ついた時からお父さんが弾くエレクトーンの音がいつも身近にあって、そんな中で自然と自分もピアノと歌を習うようになったのがいちばんのきっかけで。
その後、先ほども少しお話ししたんですけど大学の4年間は音楽教育が専攻で、今は歌の道にいるんですけれども、その4年間の中で音楽にまつわるいろんなんことを勉強するなかで、『やっぱり自分は歌を歌いたいな』『歌をこれからやっていきたいな』というふうに思って、大学院では歌を専攻して、研修所でも歌を勉強して今に至るという感じで、やっぱり大学で4年間過ごしたことは自分にとってすごく転機だったかなと思います。」
山口(オペラWG)「ありがとうございます。では古野さんはいかがでしょうか。」
古野「私もですね、母がピアノをやっておりまして、母が弾いているのを聞いてどうもやりたいと言い始めたようなんですけど、そこからピアノをやってそれを続けていて。ただ小学生の頃とか、中学生の頃とかは本が大好きな子供だったので、夏休みになると貸し出し制限マックスになるまで本を借りて背負って帰るみたいな感じで、文学部に行こうか音大に行こうか迷った時期があったんですけれども、やっぱりピアノが好きで音大に進んで。
ただ転機というと、大学院に進んだ頃にたまたま歌の友人が周りに増えまして、伴奏させていただけるようになったんですね。そうすると自分が好きな言葉と音楽が両方ある歌の世界に気づいたら足を踏み入れていまして、こういう風になりました。」
立花(オペラWG)「ありがとうございます。私たち大学生も将来どんな仕事に就こうか生涯を振り返っているターニングポイントだったので、お二人のお話を聞かせていただいてとても勉強になりました。」
ーー津田ヶ谷ミニオペラコンサートに向けて一言ーー
山口(オペラWG)「では、最後に津田ヶ谷ミニオペラコンサートに向けて何か一言お願いいたします。」
草野「次のコンサートでは、オペラとかクラシックを聞いたことのある方もない方にも楽しんでいただける、そんなコンサートにしたいと思っています。オペラアリアから歌曲、そして日本語の歌など、お話を交えながら皆さんにお届けしたいと思っております。当日会場で皆さんにお会いできますことを、楽しみに本番まで頑張って練習していきたいと思います。ご来場お待ちしています。」
古野「草野さんが本当に素敵な曲を選曲してくださって、本当にどの曲も大好きなものばかりです!草野さんのとても軽やかで華やかな歌声をぜひ皆さん聴きにきてください!」
山口(オペラWG)「草野さん古野さん、今回はインタビューにご協力いただき本当にありがとうございました!」
こちらのインタビューの様子は、梅五輪プロジェクト公式YouTubeにも投稿しております。是非そちらもご覧ください!
感想等:
このインタビューを通じて、お二人の音楽家としての成長の様子がよく分かりました。特に印象に残ったのは、お二人が音楽を本当に愛していることと、その音楽の喜びを聴衆と分かち合いたいという気持ちです。また、音楽を通じて人々とつながることの大切さを、お二人とも大切にされているのが伝わってきました。私たち学生にとって、お二人の学生時代の経験が今の活動につながっているというお話は、とても励みになりました。
お二人の貴重なお話を伺って、私たちとしても大変有意義な時間でした。
インタビューにご協力いただいた草野さん、古野さん、本当にありがとうございました!

記事作成者:佐藤綺芽、山口花