2022.09.08
第16回白瀧あゆみ杯新人登竜門戦決勝戦 白瀧呉服店を訪問
2022年8月7日に第16回白瀧あゆみ杯新人登竜門戦決勝戦が行われ、白瀧呉服店を訪問してきました。
決勝戦は6日の準決勝で勝ち抜かれた和田はな女流1級と関東研修会C1所属の砂原奏さんの対局となりました。
準決勝ではお二人とも緑の袴姿でしたが、決勝戦では和田女流は紫、砂原さんはサーモンピンクと前日とは違っ
た美しさを見せてくださいました。
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午後2時にお二人は凛とした姿で対局を始められ、約2時間半後に終局しました。 結果として、和田はな女流1級が優勝、砂原奏さんが準優勝されました。 最後まで手に汗握る戦いをしてくださったお二人はとてもかっこよかったです。 また、この棋戦を渡辺明名人が解説し、その様子が将棋連盟の公式Youtubeチャ ンネルにて生配信されていました。 この配信で使われたサムネイルは将棋WGで作成を行いました。 棋戦終了後、お二人にコメントをいただくことができました。 【和田はな女流1級】 Q. 対局を振り返っていかがでしたか? 序盤はもしかしたらなるかなと思っていた形になったので、ペースを握れたと思ったのですが、終盤が もたついてしまったのでそれは反省点かなと思います。 Q. 準決勝では緑の袴、決勝では紫の袴ですが、ご自身で選ばれたのでしょうか? そうですね。今まで着たことない色を着てみたいと思って、緑と紫を選びました。 Q. 棋戦を終えて何かご褒美で食べたいものはありますか? 今日ではないんですけど、お寿司を食べたいと思っています。 Q. 最後に、白瀧あゆみ杯で優勝されて今後はどういったステップアップをしていきたいと考えていま すか? 白瀧あゆみ杯で優勝された方々は活躍しているイメージがありますし、自分も続けるように頑張りたい と思います。
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【砂原奏さん】 Q.今回の白瀧あゆみ杯は予選から3日間連続だったと思うのですが、その点についてはいかがでしたか? ハードでしたね。研修会の人たちの予選の前に2日間高校の全国大会に出ていて、実質5日間だったんで すよ。このような経験は今までなかったので大変でした。 Q. 対局を振り返っていかがでしたか? 少し中盤で誤算がありまして、自分の強さである粘りを出せたのでそこが良かったかなと思うのです が、やはり負けてしまったことは悔しいです。 Q. 準決勝ではライトグリーンでしたが、決勝では暖色系の袴で雰囲気が変わったと感じたのですが選 ばれた理由などありますか? 色味としては明るいからというのもあるのですが、柄が紅白で縁起がいいのかなと思って選びました。 (袖に赤と白のお花が描かれている袴着用)燃えるような色で気に入ったので選びました。 Q. 準決勝の取材時にも思っていたのですが、髪の毛にリボンをつけられていて、それはご自身の中で 身に付けようと決められているものですか? 今回のこの大会だけで、白瀧あゆみ杯用に用意しました。初日は赤の袴を着る予定だったのでそれに合 う色を選びました。 Q. 今日帰ってから食べたいものとかありますか? 希望を言うなら焼肉が食べたいですね笑。 お菓子が好きなのでそれも食べたいです。チョコレート系とか素朴な味のビスケットとかが好きです。 口パサパサしちゃうんですけど、よく食べます。 Q. 最後に、白瀧あゆみ杯で優勝されて今後はどういったステップアップをしていきたいと考えていま すか? 早く女流棋士になって、和田先生など女流棋士の方がいるステージに進みたいと思っています。
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棋戦後のタイミングにも関わらず、お二人は笑顔でお話をしてくださいました。白瀧あゆみ杯後もお二 人の活躍を応援しています! また、決勝戦の対局待ち時間に白瀧呉服店の五代目・現店主の白瀧佐太郎さんとお話をさせていただい ていた時に白瀧さんの日本文化に対する熱い思いを聞くことができました。 特に印象に残っているのは伝統や文化を発信したり受け継ぐことももちろん大切だけど、「自分たちが 伝統や文化を作るはじめの人」になってもいいというお話です。 私の中で伝統や文化を自分が作る可能性があることは想定していなかったので、とても衝撃を受けまし た。自分たちで伝統や文化を作る例として、梅五輪将棋WG所属の学生が卒業するときに一緒に対局をし てみること。1人での対局が難しければ棋士の方を呼んで一緒に指してみたりすること。また、津田塾生 が卒業する時に後輩が袴を着付けること。これらの様な伝統を自分たちで作って、津田塾では〇〇の時 には〜をするという伝統があれば後輩に繋いでいくことができると、お話を伺う中で学ぶことができました。 白瀧あゆみ杯決勝戦に訪問することで女流棋士、将棋文化、日本文化の新たな可能性を感じ、とても学 びの多い時間となりました。 皆様本当にありがとうございました。
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