2018.06.29
2018年度 国立能楽堂様との取り組み

今回は梅五輪と国立能楽堂様との2つの取り組みに関してお伝えします。

一つめは5/30(水)、「外国人のための能体験教室」における楽器体験での通訳をお手伝いさせていただきました。
このイベントには主に英語翻訳WGの学生が参加しました。
以下は実際に参加した学生の感想です。

 


「通訳アルバイト? やってみたいな、面白そう、と 応募してみたものの、 当日は かなり緊張しました。
通訳なんてしたことない。
能楽についての知識はない。 大丈夫か?
お囃子も自分の担当の先生とお会いするまでは ドキドキしていました。
能楽師の先生との一通りの打ち合わせが終わり、留学生たちを待つ間もドキドキ。
いよいよ各位置につき、通訳兼楽器補佐が始まりました。
確かに拙い英語通訳ではありましたが、 うなづきながら 演奏に挑戦する参加者を見ると 不安は消え、自信がついて来ました。
私は小鼓の担当で、『調緒を強く引っ張ると音階が変わるんだよ』、『面を見えないから感覚で手の位置を覚えるんだよ』というところの 伝え方が難しく感じました。 言い方はいくらでもあるが、短時間にどれだけの情報量を詰め込めるかなど、悩んだ点がいくつかありました。
しかし、終わってみると達成感がありました。
通訳はやはり難しいと感じましたが、参加者十数名を一度に相手して、 能楽やお囃子について 少し深く知ることができて、通訳アルバイト以上のものが学生各自得られたと思います。
貴重な体験の機会を与えていただいた 国立能楽堂の方々、ワークショップ参加者には 感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。」

 

 


 

二つめは6/2(土)および6/3(日)、第二回千駄ヶ谷キャンパス祭でのお囃子体験と狂言のワークショップ開催です。
これらは実際に能楽師の先生方をお招きし、直接ご教示いただきました。
お囃子のワークショップは2日間合わせて計5回開催しました。
津田塾生だけでなく多くの方が参加してくださいました。
特に、小さなお子様が何度も体験しにきてくださったのは予想外の嬉しい出来事でした。

 

狂言のワークショップでは、能と狂言の違い、演目のあらすじ等を笑いも交えながらとても詳しく、分かりやすく解説していただきました。その後、「盆山」という演目を実演していただきました。最後には狂言での感情表現についてのクイズを行い、参加者全員で実際に演技もしました。

能楽師の皆様、国立能楽堂職員の皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました。

今後とも私たち梅五輪能楽堂WGの活動を見守ってくださいますと幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。

(文責:藤田茉莉子 長瀬麻衣)

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